yama5: 2009年6月アーカイブ

デザイナーと名乗っていると、地味に多いのがパワーポイントのデザイン。

オブジェクトを整列させても、イマイチ揃わないし、キレイに作れないって思ってるデザイナーさんが多いですが、パワーポイントはイラストレーターのデータをインポートできるのでその気になればイラストレーターとほぼ同等のデザインを再現できます。

 

イラストレーターで「ファイル」→「書き出し...」でemf、またはwmfで書き出したファイルを、パワーポイントで「挿入」→「図」→「ファイルから」で読み込めばOK。線や塗りもパワーポイント上で編集できるベクターデータ扱いです。色もRGBで作っておけばそのまま持っていけます(私の確認した範囲では・・・)。

 

ただし...

グラデーションやアルファ、ドロップシャドウなどが使われたデータはビットマップに変換されます。文字も詰め情報が反映されますが、パワポ上で編集しようとすると詰め情報が破棄されます。フォントの有無も関係すると思うので思い切ってアウトラインにするのが良いかと。

グラデはパワーポイント上で編集すればいいし、アルファはパスファインダでバラして塗り替え、ドロップシャドウはアルファ値が反映できないけどブレンドにしちゃえば、ほぼ同じものが出来るはず。

全部、イラストレーターで作っちゃうと、後々の編集が面倒だったり、そもそも他者が編集する前提だと厳しいので、ワンポイントのイラストなんかが主な使い道にはなると思うけど。

 

[追記]

パワーポイントにビットマップ画像を貼り付ける場合、どうしても半透明が必要でない限りpng形式は避けた方が無難。資料として配布する際にパワーポイントからPDFに変換することが多いと思いますが、画像のフチにグレーの線が出たり、画像が荒れ気味になります。

ビットマップ画像はbmp形式が最もキレイにPDFに変換できるようです。また、bmp形式の画像はファイルサイズが大きくなりがちですが、パワーポイントに貼り付けた際に圧縮されるらしく、元のファイルサイズよりも小さくなります。